会長メッセージ

会長 小田 久洋(心理学科58年卒)

 ようこそ同窓会のホームページへ。会長から皆様にご挨拶を申し上げます。

 このたび本会創立50周年を記念して、ホームページをリニューアルする予定です。
 それに先立ち、現行のホームページにて更新の遅れていた会長挨拶のページを更新致しました。

 ホームページが大学と同窓会、同窓会と会員、そして会員相互の架け橋として機能できるよう、引き続き充実を図ってまいりたいと思います。

 1974年(昭和49年)に誕生した本会は、2023年(令和5年)現在、愛知学院大学文学部、心理学部、健康科学部の3つの学部、さらにはそれぞれの大学院を基盤に、その卒業生、修了生により組織されています。
 本会の会員数は、学部・大学院の発展拡大に伴い3万人(2022年12月現在30,471名)を超えています。
 文系学部の同窓会としては、東海地方でも屈指の規模を誇ります。今後も、先に紹介した3学部と大学院の発展と共に、本会もますます発展していくものと考えています。

 さて、今日、少子高齢化と新たな情報化社会の到来の中で、大学は大きな波にさらされ、常に改革の旗を掲げなければならなくなっています。そのような大学がさらされている波の中で、同窓会は一体何が出来るのか。
 ちょっと長くなりますが、ある論考から引用します。

「これからの時代の大学同窓会は,ただ単純に『懐かしさ』だけを求心力とした親睦団体に留まるべきでないし,自らの可能性の芽を摘み取るべきではない。昨今の生涯学習社会のなかで,卒業生にとって大学はいつまでも変わらぬ教育機関なのである。卒業生が求めるものがあればこれを積極的に提供し,また卒業生の知恵や経験を大学の教育にも活用させてもらえるように工夫すべきであろう。同窓会にはたくさんの可能性がある。壊れかけている人間社会の人と人をつなぐ数少ない絆として,故郷を喪失している人々の存在の証として,生きがいを育む創造の場として,新しい時代の大学同窓会には多くの期待が寄せられている。」(※腰越、池田2006)

 実際に同窓会を運営している立場からすると、少々過分な期待のような気もしますが、こうした思いを大切にしながら、同窓会という組織を大切に育てていきたいと思います。

 母校愛知学院大学の建学の精神「行学一体」、「報恩感謝」と同窓会についても触れたいと思います。私に、これらの何たるかを語る資格はありませんが、同窓会が果たせる役割のひとつとして、卒業生の一生の中で、たった4年間程度でしかない在学期間中に触れた、これらの貴重な理念を、例えば会報等を通じて1年に1回だけでも思い起こしていただく機会を提供しているのなら、同窓会にも大きな意義があるものと考えています。今後も同窓会との接点を通じて母校に思いを馳せていただければと思います。

 最後に、大学を卒業されてから、同窓生の皆様には様々な分野でご活躍のことと存じます。母校の名を高らしめるのは会員の皆様のご活躍に負うところが大です。そして、皆さんの活躍が後輩たちの励みにもなります。
一人でも多くの同窓生の姿が見られるよう同窓会としても応援したいと思います。

 それでは、総会・懇親会、地方同窓会(関東・関西・山陰・四国・広島の5カ所)などの場で、お会いできることを楽しみにしております。

※腰越・池田.大学における同窓会組織の今日的意義─ 「卒業生による大学評価アンケート調査」結果などを手がかりとして─.東京学芸大学紀要総合教育科学系.2006,p19~27,